2021年1月23日(土)~3月14日(日)
福岡県/福岡市(中央区)/福岡県立美術館 4階展示室
琉球漆器のデザイン革新などで知られるデザイナー・柏崎栄助(1910-86)は、秋田県で生まれ、沖縄などで活動したのち、1949年からは福岡を拠点とし、県内や九州各地のデザイン関係者に大きな影響を与えました。
優美な曲線を描く漆塗の香水瓶入れに、海を思わせる美しい青が揺蕩う硝子の「ゆれる器」。「菜の花畑」や「れんげ草」と名づけられ、その土地の風景を想起させるような柔らかで清澄な色彩の筑後花筵。多くの珠玉のデザインを生み出した柏崎ですが、その人生を振り返ると非常に多面的な活動に取り組んでいることに気づかされます。福岡学芸大学(現・福岡教育大学)や九州産業大学等で教鞭をとる一方で、九州クラフトデザイナー協会や九州デザインコミッティーを組織し、各地の産業と連携して製品開発や販路拡大に尽力しました。また、かつて天神の福岡ビルにあった伝説的な総合インテリアショップNICの立ち上げ・運営にも深く関わっています。
まだ「デザイン」という言葉が日本に定着していない時期から、そのキャリアをスタートさせた柏崎は、その生涯を通じ、その地域の風土とそこに生きる人々と向き合い、様々な試行錯誤を経て、新しい時代の文化と生活のかたちを作ることに取り組み続けました。
柏崎栄助という福岡を代表するデザイナーが生み出したかたち、そしてその背後にある当時の生活や文化、社会を、福岡県立美術館でお楽しみください。
【開館時間】 | 10:00~18:00 (入場は17:30まで) |
【休館日】 | 月曜日 |
【観覧料】 | 一般500円 (350円)、高大生200円 (140円)、小中生100円 (80円) *( )内は20名以上の団体料金 *未就学児、土曜日来館の高校生以下の方は無料 *新型コロナウイルス感染拡大防止に関する注意事項の詳細は、下記Webサイトにてご確認ください。 |
問合せ先:福岡県立美術館 TEL 092-715-3551
詳細は・・福岡県立美術館Webサイトへ
=関連イベント= ◆ミニレクチャー「柏崎栄助とデザイン」 | |
【日時】 | 2月7日(日)14:00~ |
【会場】 | 福岡県立美術館 4階視聴覚室 |
【講師】 | 藤本真帆(福岡県立美術館 学芸員、本展企画者) |
【定員】 | 20名 *要事前申込 |
【料金】 | 無料 |