つん 今日も「あなぐまち」で生きていく TSN-FACTORY: I am always here in the “ANAGUMACHI” with you

熊本県のイベント

2024年7月13日(土)~9月16日(月・祝) 
熊本県/宇城市/宇城市不知火美術館 

熊本県菊池市龍門アーティスト集合スタジオを拠点に活動するつん(1981年、福岡県北九州市生まれ)の個展を開催します。本展は、国内外の美術館におけるつんの初個展となります。

つん《今日も「あなぐまち」で生きていく》2023年
第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展示風景(川崎市岡本太郎美術館、2024年)
画像提供:川崎市岡本太郎美術館

つんは、10年前から「あなぐまち」と名付けた「まち」を制作しています。「あなぐまち」を構成するのは、段ボールで作られた「団地」です。同じような外観の一般的な団地や集合住宅は、均一性や匿名性の象徴のように見えますが、そこで生きている人々に目を向けるとき、その印象は一変します。さらに、つんの眼差しは人間だけでなく、石ころのようなごく平凡なものや目に見えないものにも向けられます。「800世帯」におよぶ小さな部屋の一つひとつには「くつした」や「レジャーシート」、「ゆげ」などの「住人」がいて、それぞれに「住民名簿」があります。

多岐にわたる素材はすべて、私たちの身近に存在するものです。制作時に出た段ボールの端切れでさえ集められ、作家はその泥団子のような塊を「赤ちゃん」として慈しみ、新しいかたちを与えます。モノクロームの団地は、作家のこれからの人生をあらわしており、そこにすべて色が与えられるのは、作家自身が生を終えるときだと、つんは言います。

つん《チュッチュ》2024年
Courtesy of the artist

「あなぐまち」という名前は「たまのかのたいてきなまち」に由来します。それは幼少期よりつんが心の拠り所としてきた空想の世界でありながら、作品として生み出され、作家の生と分かちがたく結びついた現実の存在でもあります。人間も生き物も、目に見えるものも見えないものも等しく生命を与えられた「あなぐまち」の住人たちとその世界は、誰一人拒絶することなく受け入れます。そして、その愛らしい表情の奥には、「現代美術」という枠組みを超えて、生と死そして芸術という人間の根源的な営みそのものに迫る切実さを宿しています。

つん《たんぽぽ坊や》2022年
「つんとあなぐまち展(前編)」(Mori no Ki、熊本、2022年)展示風景より
Photo: Tomoki Okamatsu
Courtesy of the artist

展示のみどころ

1.第27回岡本太郎賞受賞作家、つんの国内外美術館での初個展
2024年春、第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)のグランプリにあたる岡本太郎賞を受賞したばかりのつん。本展が18年にわたるキャリアの集大成、そして次のステージを予感させる国内外美術館初の個展となります。

2.高さ約5メートルの壮大なインスタレーション《今日も「あなぐまち」で生きていく》(2023年)を九州初公開
岡本太郎賞受賞作品として川崎市岡本太郎美術館で初公開された高さ約5メートルのインスタレーション《今日も「あなぐまち」で生きていく》(2023年)を中心に、絵本原画や新作ドローイング、不知火美術館・図書館の空間を活かしたサイトスペシフィックな展示を展開。ダイナミックなインスタレーションと、個性的な「あなぐまち」の住人たち一人ひとりへの繊細な眼差しが共存し、大人も子どもも強く惹きつける魅力的な世界が広がります。そして、「現代美術」という枠組みを超えて、生きることと作ることが結びつく芸術の根源的な意味へと私たちを導きます。

3.誰もが創造性を育み発揮する――不知火美術館で、身近な素材を使った創作を体験
展示期間中には、つんによるワークショップをはじめ、年齢を問わずアートを体験できるイベントを開催。段ボールやその端切れなど、身近な素材を用いて新たなかたちを生み出すつんの作品がインスピレーションとなり、眼だけでなく手を実際に動かして展覧会を体験することができます。

「つんとあなぐまち展(後編)」(Mori no Ki、熊本、2023年)展示風景
Photo: Tomoki Okamatsu
Courtesy of the artist

Photo: Masaaki Oyamada

<つん プロフィール>
1981年福岡県北九州市生まれ。
2004年成安造形大学デザイン科イラストクラス卒業。現在、熊本県菊池市の龍門アーティスト集合スタジオを拠点に活動。10年前から「あなぐまち」と名付けた「まち」の制作を続けている。
2018年、第29回熊本アートパレードで、アートパレード大賞(熊本市賞)およびオーディエンス賞を受賞。
2024年には、第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)のグランプリにあたる岡本太郎賞およびオーディエンス賞を受賞。同年、川崎市岡本太郎美術館「第27回岡本太郎現代芸術賞展」で受賞作品《今日も「あなぐまち」で生きていく》(2023年)を発表。

つん《菜の花》2022 年
Photo: Masaaki Oyamada

=関連イベント=
つんによるギャラリートーク
【日時】 7月13日(土) 15:00~15:30
【会場】 展示室
【定員】 20名 *事前申込不要、当日先着順
【料金】 無料 *要展覧会チケット
ワークショップ「コマ撮りアニメを作ろう」
【日時】 7月20日(土)、8月11日(日) 14:00~15:30
【会場】 アトリエ大
【対象】 小学生以上
【定員】 8名
【料金】 無料
持ってくるもの:スマートフォン・タブレット・PC(カメラ機能付き)のいずれか撮影したい対象があればご持参ください。
【参加申込受付】2024年6月25日(火)~
ワークショップ「ダンボールのお花で花束を作ろう」
【日時】 8月18日(日) 10:00~12:00、13:00~15:00
【会場】 アトリエ(大)、展示室
【講師】 つん
【対象】 5歳以上 *未就学児および低学年は保護者同伴
【定員】 10名
【料金】 無料
【参加申込受付】2024年7月1日(月)~
アーティストトーク
【日時】 9月1日(日) 14:00~15:00
【会場】 ブック&カフェエリア
【定員】 20名
【料金】 無料
【参加申込受付】2024年8月1日(木)~
宇城市不知火美術館・図書館・・・
北川原温+伊藤建築事務所によって、不知火海が作り出す蜃気楼現象「不知火」をシンボリックにイメージして設計される。
1999年に「不知火文化プラザ」として開館。
2022年4月に「不知火美術館・図書館」として、美術館、図書館、ミュージアムショップ、カフェが併設する複合施設リニューアルオープン。
コンセプトは、「誰もが創造性を育み発揮する図書館・美術館」。
リニューアル開館 1 か月で前年度の年間来館者数 5 万人を突破。
【開館時間】美術館/9:00~18:00(土曜日は21:00まで) *入場は閉館の30分前まで
【休館日】会期中無休
【入館料】大人300円、高大生200円、中学生以下無料
*20名様以上の団体は2割引
*障害者・戦傷病者の各種手帳の交付を受けている方及びその介助者の方は半額
*後期高齢者医療被保険者証の交付を受けた市内在住者は半額

問合せ先:宇城市不知火美術館・図書館 TEL 0964-32-6222

詳細は・・宇城市不知火美術館・図書館Webサイト

ご参考・・つんWebサイト

地図