福岡アジア美術館「谷川俊太郎 絵本★百貨展」

福岡県のイベント

2024年4月27日(土)~6月16日(日) 
 福岡県/福岡市(博多区)/福岡アジア美術館

本展メインビジュアル

詩⼈ 谷川俊太郎による絵本約20冊を原画や映像、インスタレーション等を通して紹介

詩人の谷川俊太郎は1960年代から現在に至るまで、さまざまな絵描きや写真家と200冊にも及ぶ絵本を作ってきました。

ことばあそび、世界のありようを認識する手がかり、ナンセンスの楽しみ。

そして⽣きることの面白さや大変さ、尊さ、死や戦争までをテーマに、今日も絵と言葉による表現に挑んでいます。

バラエティ豊かな絵本に共通するのは、読み⼿に対する谷川俊太郎の希望の眼差しです。

展覧会は約20冊の絵本を取り上げ、多彩なクリエイターとともに、絵本の原画、絵や言葉が動き出す映像、朗読や音、巨大な絵巻や書き下ろしのインスタレーション作品などを展示します。

絵本の世界から飛び出した、子どもから大人まで誰もが楽しめるおもしろい展覧会です。

東京会場 展示風景(撮影:高橋マナミ)

見どころ1.多才なクリエーターたちによる表現

約20冊の絵本を紹介するにあたり、アートディレクター、映像作家、建築家ら多才なクリエイターが参加し、原画、朗読、アニメーション、インスタレーションなどさまざまな表現で展示します。

手元でページをめくる絵本の世界から飛び出した展覧会です。

<参加クリエイター>
・キュレーション・解説:林綾野(キュレーター)
・アートディレクション:有山達也(アートディレクター)
・空間構成:手塚貴晴(建築家)
・『ことばあそびうた』『こっぷ』インスタレーション:柿木原政広(アートディレクター)
・『まるのおうさま』のアニメーション:坂井治(映像作家)
・『オサム』『おならうた』『これはすいへいせん』『ここはおうち』『ぴよぴよ』『ままですすきです すてきです』展示デザイン:minna(アートディレクター/デザイナー)
・『とき』のアニメーション:新井風愉(映像作家)
・『なおみ』の朗読:神田京子(講談師)
・『かないくん』『ぼく』、和田誠との絵本 展示デザイン:張替那麻(建築家)
・『もこ もこもこ』部屋の映像:岡本香音(映像作家)
・『すきのあいうえお』の写真:田附勝(写真家)

東京会場 展示風景(撮影:高橋マナミ)

見どころ2.絵本から飛び出した展示

「絵本★百貨展」でとりあげる約20冊の絵本のうち、原画を展示するのは8作品です。

原画を軸にしながら、絵本から絵や言葉が飛び出した本展ならではの空間をお楽しみください。

原画のほか立体物、映像などの多種多様なコンテンツを「百貨店」のように紹介します。

合言葉は「意味があるより、おもしろく」。

東京会場 展示風景(撮影:高橋マナミ)

谷川俊太郎と絵本

1952年に『二十億光年の孤独』でデビューして以来、詩や翻訳、脚本など、言葉によるさまざまな作品を⽣み出している谷川氏。

絵と言葉があわさった表現には早くから関心があり、1956年には自らの詩と写真で構成する第4詩集『絵本』を出版しています。

絵本作りは1960年代後半から本格化し、和田誠、堀内誠一、長新太、元永定正、タイガー立石、大竹伸朗、皆川明、松本大洋、tupera tupera、Noritake、junaidaら、同時代のクリエイターとともにさまざまな絵本を作り出しました。

今回の展覧会にあたり、谷川氏は以下のコメントを寄せています。

詩だけ書いてるんじゃつまらない、という気持ちがぼくには初めからありました。もっと他のジャンルも試みてみたいと思っていて、ラジオドラマの台本や記録映画の脚本、歌の作詞など依頼があれば、詩だけでは食えないという現実的事情もあって、出来そうなジャンルには進んで手を出してきました。その中で最も自分に向いてると思ったのが絵本でした。
言葉だけの詩と違って絵や写真が伴うと世界が一挙に広がるし、具体的になる、そこに魅力を感じて絵は描けないけれど、まず何をどう扱うかという絵本のコンセプトを考えて、限られたページ数の中で各場面をどういうイメージで組み合わせるか、また言葉と絵や写真が一緒になることでどんな新しい世界が生まれるかなど、詩を発想するのとは次元の違う興奮がありました。
またぼくの場合絵本は独りでは創れない、常に他のアーティストとの共作になりますから、そこも思いがけない自分を発見するきっかけになりました。
谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)・・・
詩人。1931年東京生まれ。
1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。
1962年「月火水木金土日の歌」で第四回日本レコード⼤賞作詩賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第三十四回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第一回萩原朔太郎賞など受賞・著書多数。
詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表している。

東京会場 展示風景(撮影:高橋マナミ)

関連イベント

ギャラリートーク
本展キュレーター林綾野氏が会場をまわりながら見どころをお話しします。
【日時】 4月27日(土)11:00~、14:00~(30分程度)
【料金】 無料 *要展覧会チケット
*展覧会会場入口に直接お越しください。
オリジナルグッズ付チケット(平日限定!)
オリジナルグッズ付チケット(平日限定!)
谷川俊太郎の詩をあしらった「詩のトイレットペーパー」が付いた平日来場限定のチケットです。
1,600円
【販売場所】 ローソンチケットのみで数量限定販売
【販売期間】 4月26日(金)まで
*全4種の中からランダムで1種、会場でお渡しします。
なお、会期中、特設ショップでも1個330円(税込)で販売。
ナイトミュージアムチケット(夜間開館限定!)
対象期間の夜間開館(18:00以降)にご来場いただくと、当日一般料金から500円割引となるお得なチケットです。
【料金】 一般1,100円
【対象日】 5月10日(金)~6月1日(土)の毎週金・土曜日の18:00以降 *入館は19:30まで
【販売場所】 ローソンチケットのみで販売
こどもといっしょに鑑賞デー(5月火曜日限定!)
5月の毎週火曜日は、未就学児と来場の方を対象に、当日一般料金から200円割引します。
【対象日】 5月7日(火)、14日(火)、21日(火)、28日(火)
*当日券売所でチケットをお買い求めください。

【開場時間】9:30~18:00 *金・土曜は20:00まで(最終入場は30分前まで)
【休館日】水曜日
【観覧料】一般1,600円(1,400円)、高大生1,200円(1,000円)、小中生700円(500円) *( )内は前売料金

展覧会の問合せ先:西日本新聞イベントサービス TEL 092-711-5491(平日9:30~17:30)

詳細は・・福岡アジア美術館Webサイト

ご参考・・公式Instagram

地図