長崎県美術館 ながさきピース文化祭 2025 皇室の名品と長崎―皇居三の丸尚蔵館収蔵品展

長崎県のイベント

2025年9月14日(日)~10月19日(日) 
長崎県/長崎市/長崎県美術館 常設展示室第1・2室

国宝《蒙古襲来絵詞》前巻(部分)、鎌倉時代(13世紀)、紙本着色、国(皇居三の丸尚蔵館収蔵)

国宝をはじめ、長崎ゆかりの名品が大集結!

第40回国民文化祭、第25回全国障害者芸術・文化祭「ながさきピース文化祭2025」にあわせて開催する本展は、皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・展示する皇居三の丸尚蔵館の収蔵品を中心に構成されます。

とりわけ本展では、約6,200件に及ぶ皇居三の丸尚蔵館の収蔵品の中から、すぐれた風景画家として名をのこした長崎市出身の洋画家、山本森之助の作品や、荒木寛畝の養子となって近代の日本画壇を牽引した大村市出身の荒木十畝の作品など、近代以降の長崎ゆかりの美術の一側面を物語るような名品の数々が並びます。

また特別展示として、鎌倉時代の二度にわたる元寇を題材とし、海外交流史の上でもきわめて重要な作品として知られる国宝《蒙古襲来絵詞》を展示します。

本展は今日まで大切に受け継がれてきた皇室ゆかりの名品の数々を通して皇室文化の精華にふれるとともに、地域の文化を見つめなおす契機となるはずです。

《てつはう》(鷹島海底遺跡出土遺物)、元時代(13世紀)、松浦市教育委員会

見どころ1.国宝《蒙古襲来絵詞》をはじめとする珠玉の作品群

日本の海外交流史においてきわめて重要な視覚資料として名高い国宝《蒙古襲来絵詞》(*前巻)をはじめとする名品の数々が展示されます。
本展では《蒙古襲来絵詞》のなかでも最も著名である、てつはうを投じ矢を射るモンゴル軍と日本兵の交戦を主題とした場面を展示します。
松浦市教育委員会が所蔵する出土遺物「てつはう」とあわせて鑑賞することができます。

高橋由一《織田信長ひそかに密勅を五老臣に示すの図》明治26年(1893)、油彩・カンヴァス、国(皇居三の丸尚蔵館収蔵)

見どころ2.坂本龍馬の手紙から精細な工芸品まで、豊かなバラエティ

皇居三の丸尚蔵館が収蔵する作品は絵画、彫刻、工芸、書跡、写真など実に多彩な分野に及びます。
本展においても、若き坂本龍馬が姉に宛てた手紙から、皇室に献上するため技巧の精を尽くして制作された工芸品に至るまで、様々なジャンルの作品をお楽しみいただけます。

荒木寛畝《桜に山鳥図額》明治17年(1884)、絹本着色、国(皇居三の丸尚蔵館収蔵)

見どころ3.名品で味わう、近代以降の「長崎ゆかりの美術」

長崎県美術館は開館以来、「長崎の美術」シリーズを中心に、近代以降の長崎ゆかりの美術の顕彰につとめてきました。
こうした長崎県美術館の活動に鑑み、本展では長崎の近代美術の一側面を物語るような名品の数々が並びます。
初期官展を代表する風景画家として知られた山本森之助が献上品として制作した優品や、大村市出身の日本画家・荒木十畝とその師である荒木寛畝の共演など、長崎県美術館で開催する本展ならではのラインナップとなっています。

=関連企画=
担当学芸員によるギャラリートーク
【日時】 9月27日(土) 、 10月11日(土) 各日14:00~
【会場】 長崎県美術館 常設展示室第1・2室
【定員】 各回先着20名 *当日受付
【料金) 無料 *要本展観覧券
【開場時間】10:00~20:00 *最終入場は19:30
【休館日】9月22日(月)、10月14日(火)
【観覧料】一般420(340)円、大学生・70歳以上310(250)円、高校生以下無料
*( )内は15名以上の団体料金
*身体障害者手帳等の提示者及び介護者1名は無料。詳しくは長崎県美術館公式Webサイトをご覧ください
*学校行事や部活動の一環として、小・中・高・特別支援学校・大学・専門学校及び学童保育が利用する場合、引率の教員は無料

問合せ先:長崎県美術館 TEL 095-833-2110

詳細は・・長崎県美術館Webサイト

地図

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