九州歴史資料館 2025年10月~12月のイベント

福岡県のイベント

2025年10月~12月 
福岡県/小郡市/九州歴史資料館 

企画展「江戸時代の福岡の窯道具」
福岡県には「小石原焼」や「上野焼」「高取焼」といったやきものが知られていますが、それらには江戸時代から続く歴史があります。しかしながら、江戸時代の窯跡など窯業に関係する遺跡の実態は十分に明らかにされていませんでした。福岡県は令和2年度から近世窯業関係遺跡の分布調査をおこない、将来にわたって保護する基礎資料を作成しました。
調査では、実際に現地を歩くことにより、従来あまり知られていなかった窯跡を確認するなど数多くの成果が得られました。窯跡には焼け損じた陶磁器をはじめ、焼く際に用いられた道具や窯の壁土などが散布している状況を確認し、記録しました。これらにより窯の年代や、陶工の系譜といった数多くの所見を得ることができました。
江戸時代の陶磁器の窯からは、どのようなものが出土するのでしょうか。美術館や博物館で展示されるような立派なものは、まず出土することはありません。ほとんどは、ひずんだり割れたりしたもので、焼く際に捨てられた失敗品です。このことは、登り窯の温度のコントロールが難しかったことを物語っており、陶工の苦労をうかがうことができます。
失敗品よりもたくさん出土するのが「窯道具」です。登り窯では、一度にたくさんの製品が焼かれますが、製品同士あるいは窯の床にくっつかないように、窯詰の際に道具が使われます。窯道具は商品として出荷されるものではなく、使い終わって窯の横に捨てられているのです。まったく見栄えのしない窯道具ですが、窯の年代や技術的な系譜を考える上でたいへん多くの情報を含んでおり、研究者にとっては極めて重要な資料なのです。
この企画展では、調査成果と窯道具や焼け損じ資料から福岡県の近世窯業の歴史を紹介します。
主要な展示物:須恵町役所畑窯出土窯道具・焼け損じ磁器
【期間】 10月7日(火)~12月27日(土)
【会場】 九州歴史資料館 第2展示室
【料金】 無料

特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」
「福岡のやきもの」と聞いて思い浮かべるのはどんなやきものでしょうか?
高取焼、小石原焼、上野焼などを挙げる方が多くいらっしゃるでしょう。
江戸時代、現在の福岡県は豊前、筑前、筑後の三つの地域に分かれ、実に100か所以上で個性豊かなやきものが焼かれていたといわれます。
その造形や様々な技法による文様、釉薬の豊かな色彩は、時を超えて今なお私たちを魅了し続けています。
本展覧会では、これら多種多様な福岡のやきものの粋を、111点の作品で余すところなく紹介します。
【期間】 10月11日(土)~12月7日(日)
【会場】 九州歴史資料館 第1展示室
【料金】 要観覧料

詳細は・・九州歴史資料館Webサイト

藁灰釉緑彩水指 銘「若葉雨」高取焼(筑前) 17世紀前半 田中丸コレクション蔵

=関連イベント=
第7回九歴講座「福岡のやきもの」
特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」の出品作品を通して、江戸時代の豊前、筑前、筑後で焼かれた陶磁器の特徴、本展覧会の楽しみ方について、裏話を含めて楽しくお話しします。
【日時】 10月11日(土)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 遠藤啓介(九州歴史資料館)
【定員】 160名
*全席が予約制の指定席なります。
受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

=関連イベント=
特別展開催記念茶会
特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」の開催にあわせ、記念茶会を開催します。
イスに座って小郡市文化協会裏千家の抹茶をいただき、展示室では福岡のやきものに関わる貴重な文化財を観覧するだけでなく、学芸員のギャラリートークも聞くことができます。
また、この日限定で甘木絞り連絡協議会による作品の販売があります。風雅で楽しい一日をお過ごしください。
【日時】 10月26日(日)10:00~15:00
*立礼席/全7回(各回40分)
*ギャラリートーク/12:00~、14:40~の2回実施(各回30分)
【定員】 立礼席/各回30名、ギャラリートーク/定員なし
*事前申込不要
【料金】 立礼席/300円(抹茶・菓子代)、ギャラリートーク/特別展観覧料が必要

=関連イベント=
第3回夕べのギャラリートーク「イッピン紹介」
閉館後の展示室で担当学芸員が展示解説します。
第3回ギャラリートークは特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」です。
江戸時代、現在の福岡県は豊前、筑前、筑後の3つの地域に分かれており、それぞれ個性豊かなやきものが生み出されました。
その造形や様々な技法による文様、釉薬の豊かな色彩は、時を超えて今なお私たちを魅了し続けています。
本展覧会では、これら多種多様な福岡のやきものの粋を、111点の作品で余すところなく紹介します。
【日時】 10月31日(金)16:30~17:30
【会場】 九州歴史資料館 第1展示室
【定員】 10名程度 *事前申込不要
【料金】 特別展観覧料が必要

藁灰釉割山椒向付 上野焼(豊前) 17世紀前半 福岡市美術館蔵

=関連イベント=
特別展開催記念講演会「遠州七窯から見た高取焼・上野焼」
九州歴史資料館では、特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」開催記念講演会を開催します。豊前、筑前、筑後の近世陶磁器は、朝鮮人陶工を祖としている窯が多く、上野焼や高取焼などは全国的にも茶陶としての高い評価を受けています。その造形や様々な技法による文様、釉薬の豊かな色彩は、肥前・有田から大きな影響を受け、瀬戸・美濃や京都などとも関係をもちつつも、独自の窯業技術を確立し、生産を行っていたことが分かってきました。これら福岡の焼き物と特別展の内容をより深く理解しもらうために、茶の湯の陶磁器を専門とする大阪市東洋陶磁美術館学芸課長代理の梶山博史氏を招いて「遠州七窯から見た高取焼・上野焼」というテーマでお話していただきます。
【日時】 11月2日(日)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 梶山博史氏(大阪市東洋陶磁美術館 学芸課長代理)
【定員】 160名
*全席が予約制の指定席なります。
受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

=関連イベント=
アクロス・ミュージックキャラバンin 九州歴史資料館
九州歴史資料館では特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」開催を記念して、アクロス福岡との共催で「アクロス・ミュージックキャラバン in 九州歴史資料館」を開催します。
プロのアーティストの演奏を間近で聞くことができます。
展示室では福岡のやきものに関わる貴重な文化財を観覧するだけでなく、学芸員のギャラリートークも聞くことができます。
芸術の秋をお楽しみください。
【日時】 11月9日(日)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 第4展示室
【出演】 阿部幸奈(ヴァイオリン)、有吉幸乃(ヴァイオリン)
【演目】
第1部
M-1 E.エルガー:愛の挨拶 Op.12
M-2 J.M.ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ト長調 Op.3-1
M-3 J.S.バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 より)
M-4 E.サティ:ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)
M-5 V.モンティ:チャルダッシュ
第2部
M-1 E.エルガー:愛の挨拶 Op.12
M-2 J.M.ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 Op.3-5
M-3 J.S.バッハ:G線上のアリア(管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 より)
M-4 R.ロジャース:私のお気に入り(映画『サウンド・オブ・ミュージック』より)
M-5 V.モンティ:チャルダッシュ
【料金】 無料(各回定員100人、先着順で整理券配布)
*整理券は当日ステージ横で配布(第1部は12:30~、第2部は14:00~)

=関連イベント=
ギャラリートーク
担当学芸員が展示解説します。
【日時】 11月9日(日)14:15~14:45、15:45~16:15
【会場】 九州歴史資料館 第1展示室
【定員】 100名 *事前申込不要
【料金】 特別展観覧料が必要

=関連イベント=
文化財めぐり「小石原周遊。手びねり体験あり!」
特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」で作品を展示する小石原焼について、九州歴史資料館職員の解説を聞きながら現地をめぐり、手びねり体験もすることで、展示と実際の陶磁器や窯との結びつきを実感できます。
【日時】 11月15日(土)9:30~17:00
【行程】
9:30 九州歴史資料館発
10:30 秋月美術館着
12:00 三連水車の里あさくら
*昼食は、バス車内、もしくは三連水車の里あさくら施設内にて
13:00発
13:40着 一本杉窯跡(朝倉郡東峰村大字小石原868-1)
14:00発
14:10着 小石原焼伝統産業会館
17:00着 九州歴史資料館
【定員】 先着45名 *定員になり次第締め切り
【料金】 3,000円(保険料、秋月美術館・小石原焼伝統産業会館入館料、手びねり体験料、箱代含む)*着払い送料が別途必要

須恵焼

=関連イベント=
第4回夕べのギャラリートーク「須恵焼について」
閉館後の展示室で担当学芸員が展示解説します。
第4回ギャラリートークは特別展関連「須恵焼について」です。特別展に展示されている須恵焼について長年調査研究を続けている須恵町教育委員会の山下啓之氏が解説します。
【日時】 11月28日(金)16:30~17:30
【会場】 九州歴史資料館 第1展示室
【定員】 10名程度 *事前申込不要
【料金】 特別展観覧料が必要

三池炭鉱宮原坑(大牟田市)

パネル展「登録10周年!世界遺産「明治日本の産業革命遺産」」
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」は、今年登録から10年を迎えます。
製鉄・製鋼・造船・石炭など、日本の近代化を支えた重工業に関する産業遺産で、九州を中心とした8県にまたがる23の資産によって構成されています。
このうち、福岡県には、三池炭鉱・三池港(大牟田市)、官営八幡製鉄所(北九州市)、遠賀川水源地ポンプ(中間市)があります。
パネル展では、これらの遺産を写真や文章を通して紹介し、世界遺産として登録された意義や、これからの保存活用について紹介します。
【期間】 9月23日(火)~12月14日(日)
【会場】 九州歴史資料館 文化情報広場
【料金】 無料

私の成果展「きゅうれき絵画教室作品展」
「私の成果展」は、小学生や高校生、ボランティアが郷土や歴史に関する学習の成果をパネル展形式で発表し、九州歴史資料館学芸員による講評やアドバイスをあわせて展示します。
本展では、8月3日(日)に実施した「きゅうれき絵画教室」の作品を紹介します。
九州歴史資料館に展示している文化財をいろんな角度から観察し、自由な感性で描いた作品をご覧ください。
【期間】 9月2日(火)~11月3日(月・祝)
【会場】 九州歴史資料館 文化情報広場
【料金】 無料

特別夜間営業『ミュージアムナイト2025』
特別に夜間営業を実施します。
夜間営業中は、音楽を聴きながら幻想的な夜の博物館をごゆっくりお楽しみください。
バックヤードツアーでは、埋蔵文化財担当職員が、博物館の裏側にあって普段見ることができない、遺跡出土品の整理作業現場と収蔵庫をご案内します。
ミュージアムトークでは、学芸員が今年度の特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」の見どころや背景などを詳しく解説します。
お子様も楽しめる古代体験なのワークショップもあります。
また、前庭部には近郊のキッチンカーが並び、中庭では小物などの物販が出展するマルシェも開催します。

【日時】 11月1日(土)15:00~19:30

バックヤードツアー
【時間】16:00~、16:30~、17:00~、17:30~、18:00~
ミュージアムトーク
【時間】16:00~、17:00~、18:00~

【料金】入場無料、ミュージアムトークは要観覧料

古代体験まつり
九州歴史資料館で、春日市・糸島市・宗像市・小郡市・八女市の福岡県内5つの博物館の古代体験を楽しもう。
弓矢体験や印鑑づくり、土笛づくり、石包丁づくり、青銅器の鋳造体験など、九州歴史資料館の古代体験もこの日しかできないメニューが登場します。
キッチンカーやまごころ製品の販売もあります。
【日時】 11月23日(日・祝)10:00~18:00(最終受付15:00)
【出展する博物館資料館と体験内容】
・糸島市伊都国歴史博物館/銅鏡や巴形銅器の鋳造体験
・宗像市海の道むなかた館/焼かずにできる土笛づくり
・八女市岩戸山歴史文化交流館/弓矢体験、石包丁づくり
・小郡市埋蔵文化財調査センター/蝋石の印鑑づくり
・春日市奴国の丘歴史資料館/おもしろい形のせっけんを作れる奴国せっけん、勾玉づくり
*一部除いて要事前申込
【料金】 一部を除いて参加無料
【参加申込受付開始】2025年10月23日(木)*定員になり次第終了

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

内ヶ磯窯跡

第8回九歴講座「古高取内ヶ磯窯跡の発掘調査とその意義」
福岡県を代表する陶器である高取焼。
直方市の内ヶ磯窯跡では、発掘調査で全貌が明らかとなり、古高取と呼ばれる初期の作品が多数出土しました。
発掘調査で何がわかったのか、何が課題であるか、最新の成果を含めてお話しします。
【日時】 11月8日(土)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 岸本 圭 氏(九州国立博物館)
【定員】 160名
*全席が予約制の指定席なります。
受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

瑠璃釉梅花文透鉢 田香焼(豊前) 19世紀 福岡県立美術館蔵

第2期九歴ゼミ「福岡陶磁史概説」受講生募集
平日夜間に行う連続講座です。
特別展「江戸時代に華ひらいた福岡のやきもの」の出品作品だけではなく、その背景にある窯跡出土資料や主要な研究、文献などを紐解きながら、福岡(豊前・筑前・筑後)の陶磁史を概説します。
【日時】 10月9・23日、11月13・27日、12月11・25日(いずれも木曜日)18:30~20:00
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 遠藤啓介(九州歴史資料館)
【定員】 60名 *要事前申込
*受講希望される方は、チラシ・ホームページをご確認の上、往復はがきまたは電子申請でお申し込みください。
【料金】 無料

申込は・・九州歴史資料館Webサイト

【開館時間】9:30~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】月曜日(ただし祝日・振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
【観覧料】第1、3展示室/一般210円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下・満65歳以上無料
*( )内は、20名以上の団体料金
*土曜日は高校生も無料
*入館は無料

問合せ先:九州歴史資料館 TEL 0942-75-9575

詳細は・・九州歴史資料館Webサイト

地図

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