2025年7月19日(土)~9月23日(火・祝)
熊本県/熊本市(中央区)/熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ
「和食」ってなに?
和食の知られざる多様性に迫る、大事典的展覧会。
南北に長く、多様な環境を含む日本列島は、世界有数の生物多様性を有しています。
そのような自然がもたらした多彩な食材、人々が工夫を凝らして育んできた「発酵」や「だし」の科学は、実に目を見張るものがあります。
また食文化とは、自然環境、社会環境による影響のもとに形成され、変化や変容を伴うものです。
和食の豊かな食文化には、どのような背景があるのでしょうか。
ユネスコ無形文化遺産に登録されてから12年、世界からますます注目を集めている「和食」。
本展は、多様な食材と人々の知恵や工夫、歴史的変遷、そして未来への挑戦まで、身近なようで意外と知らない和食の魅力を鮮やかに紹介します。
各セクションは、動植物標本や歴史資料、リアルな食品サンプルによって、詳しい解説とともに視覚的にも分かりやすく提示します。
また江戸の屋台の再現や、迫力ある映像やインタラクティブ展示など、体感して学ぶ工夫も凝らされています。
そのほか、和食に関するアンケートや食関連検索サイトのビッグデータ解析、来場者がその場で参加できるウェブアプリなどを通じて、現代人の「和食」に対する考えを共有する展開も試みます。
*2023年に東京・国立科学博物館を皮切りに巡回している本展は、九州では熊本市現代美術館のみでの開催となります。

多彩な地ダイコンのレプリカ 国立科学博物館蔵(東京会場の様子)

江戸時代の花見弁当 北区飛鳥山博物館蔵(東京会場の様子)
みどころ1.キーワードは「多様性」。
列島がはぐくむ食材にクローズアップ!
食の基本となる水、そしてキノコ、山菜、野菜、海藻、魚介類など。世界でも有数の生物多様性を持つ日本列島がもたらす豊かな食材と、食へのあくなき挑戦によって生み出された発酵の技術や出汁について、科学的な視点で紹介します。
みどころ2.和食の変容をたどる!
日本列島に人々が暮らすようになって以来、自然環境や社会環境に影響を受けながら、日本ならではの食文化が形成されてきました。
縄文時代から現代まで、人々の知恵やおもてなしの心、海外との交流を通じて発展してきた和食の歴史を紐解きます。
みどころ3.あなたはどう思う?「わたしの和食」
ラーメン、カレー、オムライスなどは和食でしょうか?
時代や地域によって「和食」の定義は変化します。
「これって和食?」というアンケート結果から、改めて和食とは何かについて、来場者にも一緒に考えてもらいます。
みどころ4.熊本 × 和食
熊本会場だけのコンテンツやイベントを多数企画。変化の大きい現代を食から考える現代アート作品や、九州・熊本の食に焦点を当てた関連イベント、鑑賞サポートツール「あとみる」など、熊本会場オリジナルの内容にもご注目ください。

江戸時代の屋台の再現(東京会場の様子)

織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理の再現模型 奥村彪生監修 御食国若狭おばま食文化館蔵
【開館時間】 | 10:00~20:00(入場は19:30まで) |
【休館日】 | 火曜日 *ただし、9月23日(火・祝)は開館 |
【観覧料】 | 一般1,600円(1,200円)、シニア(65歳以上)1,200円(1,000円)、学生(高校生以上)900円(700円)、中学生以下無料 *( )内は前売り、20名以上の団体、電車・バス1日乗車券を提示の方、市電みどりのじゅうたんサポーター証、熊本県立美術館友の会証、JAF会員証をご提示の方 *各種障害者手帳をご提示の方とその付き添い1名は無料 *うぇるかむパスポートをご提示の方は無料 |
問合せ先:熊本市現代美術館 TEL 096-278-7500
詳細は・・特設Webサイトへ