2025年10月25日(土)~2025年1月12日(月・祝)
熊本県/熊本市(中央区)/熊本市現代美術館 ギャラリーII、井手宣通記念ギャラリ ー
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《we are on the fire 私たちは最高》2023年
茫茫(ぼうぼう)ーー豊かで無節操なイメージを想起させるタイトルの本展は、しまうちみかが、各地の伝統芸能、なかでも南九州の来訪神行事にフォーカスして創作した新作・近作を中心に構成されています。
大学で学び、研鑽を続けていた彫刻技法や美術について、熊本地震やコロナ禍などの劇的な変化のなかで再考を促されたしまうち。
西洋的合理性の陰に隠されてしまっている非合理なもの、コントロールできないものを発見して共鳴し、自らの足元を探るように、地方の土着的な祭りや風習をリサーチし始めました。
色鮮やかでプリミティブな造形に自身の創作の根を探ると同時に、暴れまわる来訪神を受け入れる人々の振舞いにも、現代社会の価値を反転させるような批評性を見出しています。
近年では、子どもと地域の関係の再創造を目指す実践的な作品も生まれ、新たな広がりをもち始めました。世界とともに考え、足元の価値を刷新し続けていくしまうちの活動は、茫茫と縦横無尽に伸びていくのです。
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《ワ~ムホ~ル(南九州の基層文化からスターウォーズまでめぐる考察レポート)》2024年
=作家プロフィール=
しまうち みか Mika Shimauchi
1987年熊本生まれ、宮崎在住。2013年 崇城大学大学院芸術研究科 美術専攻彫刻講座 修士課程修了。
粘土を使った原初的なオブジェから平面、インスタレーションまで、幅広い表現実験を行う。
近年は地域固有の民俗芸能や祭り、風習などをテーマとして、南九州を拠点とする生活と制作の接点を模索する。
主な展覧会として
個展:「辺境の宇宙 / Remote Universe」marueido japan(東京、2024年)、「ワ~ムホ~ル」Gallery Chignitta(大阪、2024年)、「火についてのドローイング」Under Construction Center(福岡、2022年)、「ゆらゆらと火、めらめらと土」国際芸術センター青森(青森、2021年)、「秋の種企画 自立について 世界は想像した以上に私を受けいれてくれるはずである 」福岡アジア美術館企画展示室 C(福岡、2020年)
グループ展 :「Future echos / フューチャーエコー」nca | nichido contemporary art(東京、2025年)、「ARTISTS’ FAIR KYOTO」京都国立博物館(京都、2025年)、「Ammonite Annual 2」Ammonite Gallery (宮崎、2025年)、「VOCA 展 2024」上野の森美術館(東京、2024年)、「かわるあいだの美術〈物語る予感〉」天文館図書館(鹿児島、2024年)、トーキョーアーツアンドスペース レジデンス 2020 成果発表展「デイジーチェーン」Tokyo Arts and Space 本郷(東京、2020年)
【開館時間】 | 10:00~20:00 |
【休館日】 | 火曜日、年末年始(12月29日~1月3日) |
【観覧料】 | 無料 |
問合せ先:熊本市現代美術館 TEL 096-278-7500
詳細は・・チラシデータ(熊本市現代美術館Webサイト)へ
熊本市現代美術館Webサイトへ
地図