九州歴史資料館 11月~12月のイベント

福岡県のイベント

2023年11月~12月 
福岡県/小郡市/九州歴史資料館 

開館50周年記念特別展「船原古墳とかがやく馬具の精華」
古賀市船原古墳からは、金色にかがやく、きらびやかな装飾を施した全国的にも珍しい貴重な馬具が出土しています。本展では、船原古墳の豪華な馬具を中心として、国宝奈良県藤ノ木古墳出土龍文飾金具や重要文化財大谷古墳出土馬冑(ばちゅう)など日本各地の高度な金属工芸技術が施された馬具を展示します。これらの馬具を通じて、鍍金をはじめとする船原古墳の時代の高度な金属工芸技術を実感していただけます。
【会期】10月7日(土)~12月3日(日)
【会場】九州歴史資料館 第2展示室
【観覧料】一般210円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下・満65歳以上無料
*( )内は、20名以上の団体料金
*土曜日は高校生も無料

船原古墳

企画展「調査成果展 西新町遺跡~古墳時代、日本列島最大級の国際貿易拠点~」
西新町遺跡は福岡市早良区西新の県立修猷館高校を中心に広がる遺跡です。今から約1,700年前の古墳時代初頭には、日本の他地域や朝鮮半島に及ぶ広域の人々が最先端の情報・技術を入手するために集まった、当時の日本列島最大級の国際交易の場でした。
この企画展で紹介する西新町遺跡の出土品は、様々な地域の人々が集まったことを示す各地域の特徴のある土器や多様な生産や流通を物語る資料です。土器には、近畿地方、山陰地方、瀬戸内地方の特徴のあるものを中心に、当時の日本にはない技術で作られた朝鮮半島産のものもあります。古墳から出土するような金属製品、石製の玉の製品・未製品、ガラス製の玉を作るための鋳型、海での生業に使われる石のおもり、飯蛸壺、製塩土器なども併せ、多様な人々・商品が行き交った西新町遺跡の姿をお伝えします。
【会期】12月5日(火)~2024年3月17日(日)
【会場】九州歴史資料館 第2展示室
【観覧料】一般210円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下・満65歳以上無料
*( )内は、20名以上の団体料金
*土曜日は高校生も無料

=関連イベント

夕べのギャラリートーク
閉館後に展示室で担当学芸員が展示解説します。
【日時】 12月15日(金)16:30~17:30
【講師】 坂元雄紀(九州歴史資料館 学芸員)
【料金】 要観覧料 *事前申込不要

大宰府跡出土品重要文化財指定記念企画展『重要文化財が語る古代大宰府』
大宰府は、飛鳥・奈良・平安時代の九州北部にあって、西海道と呼ばれた九州地方の九国三島の統治と国防と外交を掌った、律令制における最大の地方官衙(役所)です。大宰府政庁跡とその周辺官衙、観世音寺や筑前国分寺等の古代寺院、水城跡や大野城跡、基肄城跡など関連する遺跡が国の特別史跡や史跡に指定されており、大宰府条坊跡も含めた遺跡からの多くの出土資料のうち、古代大宰府の活動によって生み出された考古資料1,770点が、令和5年度に国の重要文化財に指定されました。これを記念して、当館では、重要文化財に指定された考古資料のうち選りすぐりの逸品を展示します。
展示品には、新羅と畿内、九州の文化が融合して創造されたとみられる、大宰府式鬼瓦をはじめ、飛鳥・奈良の都城の瓦の影響のもとに作られた老司式や鴻臚館式と呼ばれる軒瓦、官衙の活動を物語る青磁や白磁などの陶磁器、須恵器、土師器、硯、墨書土器や刻書土器、木器の生活用品や農具、祭祀具、銅や鉄などの金属製品、武具、墓地の副葬品、漆製品、石製品など多様な考古資料が含まれます。
さらに、令和元年に重要文化財に指定された「大宰府跡出土木簡」も展示し、重要文化財を通してみることができる古代大宰府のすべてを紹介します。
【会期】12月16日(土)~2024年3月17日(日)
【会場】九州歴史資料館 第1展示室
【観覧料】一般210円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下・満65歳以上無料
*( )内は、20名以上の団体料金
*土曜日は高校生も無料

=関連イベント

企画展開催記念講演会「日本古代における都城の成立と展開(仮)」
【日時】 2024年2月3日(土)13:30~15:00
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 林部均氏(国立歴史民俗博物館教授)

九歴講座「出土品から見た大宰府(仮)」
【日時】 2024年3月9日(土)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 宮地聡一郎(九州歴史資料館 学芸員)

夕べのギャラリートーク
【日時】 2024年1月26日(金)16:30~17:30
【会場】 九州歴史資料館 第1展示室
【講師】 遠藤啓介(九州歴史資料館 学芸員)

貝島コッペル32号機関車

パネル展「鉄道遺産ものがたり9~筑前・筑後・車両編」
石炭や鉄の生産で日本の近代化を支えた福岡県には、多くの鉄道が敷設されてきました。こうした鉄道の施設には、明治など古い時代に造られたものが今も残り、これを「鉄道遺産」と呼びます。九州歴史資料館では県内各地の鉄道遺産について、平成25年度より「福岡鉄道遺産ものがたり」と題して展示を行い、さまざまな鉄道遺産を紹介してきました。
9回目となる本展では、炭鉱専用線の保存車両などを紹介します。
【会期】9月5日(火)~12月3日(日)
【会場】九州歴史資料館 文化情報広場
【観覧料】無料

石垣高尾遺跡

ボランティア成果展「古代山城懇話会『石垣高尾遺跡』調査成果パネル展」
この展示は、九歴ボランティアの活動グループのひとつである「山城懇話会」の成果の発表です。石垣高尾遺跡では平成14年の砂防ダム建設に伴う田主丸町教育員会の調査において古代山城の一部と思われる石積み遺構が確認されました。調査後、遺構は破壊され、2個の巨石が保存されるのみとなりました。遺跡周辺が未調査であったことから、「山城懇話会」で平成30年から約5年間にわたり踏査を行い、多数の石材を発見しました。この展示でその調査の成果をお知らせします。
【会期】11月28日(火)~12月17日(日)
【会場】九州歴史資料館 第4展示室
【観覧料】無料

=関連イベント

第9回九歴講座「石垣高尾遺跡は三野城か!?」
石垣高尾遺跡は、久留米市田主丸町石垣に所在する古代の遺跡であり、大規模な石垣遺構が発見されました。
『続日本紀』によると、文武3年(699)に「大宰府が三野・稲積2城を修築した」という記述があることから、石垣高尾遺跡の石垣遺構はこの三野城ではないかと考えられています。
今回は、石垣高尾遺跡と未発見の古代山城三野城との関連をお話しします。
【日時】 12月9日(土)13:30~15:30
【会場】 九州歴史資料館 研修室
【講師】 小田和利(九州歴史資料館)
【定員】 150名
*事前申込の予約席と、予約不要の当日席があります。予約席を希望される方は、チラシまたはWebサイトで申込方法をご覧ください。
【料金】 無料
詳細・申込は・・九州歴史資料館Webサイト

パネル展「九州の航空機用掩体」
第二次世界大戦争末期、頻繁に行われるようになった空襲からの防御や本土決戦に備え航空戦力を秘匿するため、各地の航空基地や飛行場の周辺には航空機用の掩体が築造されました。コンクリート製の有蓋掩体はその堅牢さから取り壊されることなく倉庫や住宅などに転用され、比較的多くの類例が現存しています。
戦後70年以上が過ぎ、戦争の時代を生き、生の声で戦争を語り継ぐ人々は少なくなっている今、戦争の記憶を刻み続ける九州地区の「航空機用掩体」の写真や図を掲載したパネルを展示し、戦争があった事実と歴史を語り継ぐ「戦争遺跡」の一端を紹介します。
【会期】12月5日(火)~3月10日(日)
【会場】九州歴史資料館 文化情報広場
【観覧料】無料

古代体験まつり
九州歴史資料館で、春日市・糸島市・宗像市・小郡市・八女市の5つの博物館の古代体験を楽しもう。弓矢体験や勾玉づくり、奴国せっけんづくり、印鑑づくり、土笛づくり、石包丁づくり、青銅器の鋳造体験など、一部をのぞいて無料で体験できます。九州歴史資料館の体験も古代衣装試着やVR体験などこの日しかできないメニューが登場します。九州国立博物館の移動博物館車両「きゅーはく号」もやってくるよ。
【日時】 11月23日(木・祝)10:00~15:00(受付終了)
【定員】 なし *事前申込不要
【料金】 一部を除いて無料(青銅器鋳造体験の持ち帰りの場合のみ有料700円)

キッズミュージアム短期プログラム~古代の生活体験2023・冬~
前半は藍染体験講座です。ハンカチをすきな模様が残るように染めてみよう。
後半は青少年科学館によるサイエンスショーと工作体験です。
【日時】 12月3日(日)13:00~16:15
【定員】 小学生先着25名(11月26日あるいは定員に達し次第締め切り) *1~3年生は保護者同伴
【料金】 600円(材料費・保険料)
*保護者による送迎を原則とします。(帰宅時は必須)緊急時には連絡がとれるようにご準備をお願いします。

古代体験特別プログラム「古代衣装試着」
古代の衣装を試着する体験です。弥生時代の貫頭衣・古墳時代の胡服と巫女衣装・奈良時代の国司と女官の衣装・平安時代の狩衣・女房装束を着ることができます。ボランティアがやさしく指導します。
また、当日は歴史を体感できる古代体験(10:00~16:00)も実施をしており、古賀市にある船原古墳の中をバーチャルで探索する「VR体験」もあります。ぜひご家族でお越しください。
【日時】 12月17日(日)13:00~15:30(受付)
*VR体験について・・・13歳未満のお子様は、保護者の了承が必要になります。

【開館時間】9:30~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】月曜日(ただし祝日・振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
【観覧料】第1、3展示室/一般210円(150円)、高大生150円(100円)、中学生以下・満65歳以上無料
*( )内は、20名以上の団体料金
*土曜日は高校生も無料
*入館は無料

問合せ先:九州歴史資料館 TEL 0942-75-9575

ご参考・・九州歴史資料館Webサイト

地図