熊本市現代美術館 G3-Vol.158 中村壮志展 潸潸、燦燦 | Echoes (さんさん、さんさん | エコーズ)

熊本県のイベント

2025年1月25日(土)~4月6日(日) 
熊本県/熊本市(中央区)/熊本市現代美術館 ギャラリーIII、井手宣通記念ギャラリー
 

「A Minute of Silence」, 2024, Soshi Nakamura

「潸潸、燦燦 | Echoes」(さんさん、さんさん|エコーズ)は、熊本出身の美術家、映像作家 中村壮志の地元での初個展です。

映画や文学、音楽、個人的な出来事などを起点に制作する中村は、今回、民俗文化である「雨乞い太鼓」に着想を得て、サウンドとオブジェクトで構成された新作のインスタレーションを発表します。

光や音が明滅し、楽器、鉱物、家族の所有物など部屋に置かれたオブジェクトが微細に振動し続ける、まるで異界の、または馴染み深い劇場のような空間が立ち現れます。

中村は、「雨乞い太鼓」を呪術的行為と捉え、自然のその先に人が感知する「見えないもの」への「祈り」と「抵抗」という異なる感情のせめぎ合いから、人が自然や未知なるものと切り結ぶ関係のあり方を描き出します。

近代的思考に潜在する二分法の境界に新たな地平を切り拓いていくその姿勢は、今の時代を生き抜く抵抗の狼煙(のろし)となるでしょう。

「LAST DANCE」, 2024, Photo by Kenji Agata

=プロフィール=
中村壮志 Soshi Nakamura アーティスト
1991年熊本生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。映像インスタレーションを軸に様々なメディアを用い、個人や集合的な文化的記憶の継承と喪失、人工と物語、儚さ、風景とテクノロジーなどを主題として、潜在する関係性を探求する。また、抵抗の声として振動や音楽を提示し、緊張や不安、混乱や偶然の中に揺れ動く存在を見出そうとする。MANTLE(伊阪柊+中村壮志)としても活動。主な展覧会に「もれ出づる一日」(The 5th Floor、東京、2023)、「Standing Ovation|四肢の向かう先」(ニューアカオ、静岡、2021)、「松果体の刺身」 (合美術館、武漢、2024)、MANTLEとして「DXP−次のインターフェースへ」(金沢21世紀美術館、石川、2023) など。
=関連イベント=
アーティストトーク+交流会
本展アーティストが自身の作品や活動について語ります。トークの後、交流会を行います。
【日時】 1月25日(土)17:00~
【会場】 熊本市現代美術館 アートラボマーケット
【料金】 無料 *直接会場にお集まりください。
【開館時間】10:00~20:00
【休館日】火曜日 *2月11日(火・祝)は開館し、翌2月12日(水)は休館
【観覧料】無料

問合せ先:熊本市現代美術館 TEL 096-278-7500

ご参考・・熊本市現代美術館Webサイト

地図