2025年4月1日(火)~5月25日(日)
福岡県/福岡市(東区)/九州産業大学美術館
本展は、《巴里、ルオー、ザッキン。―ボヘミアンたちの街》と《元倉眞琴 集まって住む》という、二つのパートからなっています。二つを結ぶのは「つながり」というテーマです。
20世紀初頭のパリ市、セーヌ右岸のモンマルトル、左岸のモンパルナスには、フランスだけでなく世界各地から集まった、沢山の若い芸術家たちが暮らしていました。これらの界隈で、彼ら、彼女らは20世紀芸術の新たな地平を切り拓く創作を繰り広げます。孤独で貧しく無名な芸術家たちの営みをいつも支えたのは、「蜂の巣」や「洗濯船」といった集合アトリエ兼住宅、そしてモンマルトル、モンパルナスの街でした。《巴里、ルオー、ザッキン。》のパートでは、本学の所蔵品から、「洗濯船」にかつて住んだアンリ・マティス(1968-1954)や藤田嗣治(1886-1968)の版画、「蜂の巣」に住んでいたオシップ・ザッキン(1888-1967)の連作版画、モンパルナスに長年暮したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)のドローイング、そして同時代のパリで活躍したジョルジュ・ルオー(1871-1958)の連作版画、及びルオーのよき理解者だった高田博厚(1900-1987)の彫刻作品などを紹介します。
本展後半、《元倉眞琴 集まって住む》のパートでは、空間・建築・都市など広範なフィールドにわたった建築家・元倉眞琴(1946-2017)の業績をたどります。彼は、そこに暮らす人々の日常を観察、丹念なリサーチに基づいて、戸建ての住宅、集合住宅や都市建築など、数多くのプロジェクトを手がけました。元倉はつねに、人々のありかた=「集まって住む」ことをめぐる根本的な問いをもって、制作を続けました。このパートでは、元倉のダイナミックな思考の軌跡を、手書きの図面や日常を描いた様々なスケッチなどをまじえ、浮き彫りにしていきます。
【開館時間】 | 10:00~17:00(金曜は19:00まで) *入館は閉館の30分前まで |
【休館日】 | 4月29日(火・祝)、5月3日(土・祝)~6日(火・振休) |
【観覧料】 | 一般200円、大学生・専門学校生100円、高校生以下・65歳以上・九州産業大学学生・教職員は無料 福岡ミュージアムウィーク2025期間中(5/17~25)は無料 |
問合せ先:九州産業大学美術館 TEL 092-673-5160
詳細は・・九州産業大学美術館Webサイトへ