2025年4月19日(土)~6月8日(日)
福岡県/福岡市(中央区)/福岡市美術館
サー・テレンス・コンラン(1931-2020)は、戦後のイギリスでビートルズやローリング・ストーンズ、ツイッギーやマリー・クワントらによって若者文化が花開いたスウィンギング・シックスティーズの時代に、ホームスタイリングを提案するショップ「ハビタ」で大ブームを興し、現代イギリス(モダン・ブリテン)の生活文化を大きく変えた人物です。
彼は生涯にわたり、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れた活動でデザイン業界を牽引しただけではなく、ロンドンの都市開発や多くのレストラン事業を手がけてイギリスの食文化をも激変させます。
また、ライフスタイルに関する書籍の出版や、世界に先駆けたデザイン・ミュージアム設立などの功績によりナイトに叙勲、サーの敬称を許されました。
日本では1994年、西新宿にオープンした「ザ・コンランショップ」が広く知られています。

「ハビタ2号店 開店告知ポスター」、1965年、デザイン:ヴァージニア・クライヴ=スミス、イラスト:ジュリエット・グリン・スミス、Target Gallery, London、photo: Jonathan Richards ©Juliet Glynn Smith / Courtesy of Georgia Glynn Smith © J Sainsbury plc. Habitat is a trading name of Argos Limited in the United Kingdom, Argos Limited is a wholly owned subsidiary of J Sainsbury plc. Courtesy of the Conran family

コンランのパターン・デザインによるディナープレート「チェッカーズ」、1957年 Courtesy of the Conran family
本展は、パターン・デザインした食器やテキスタイル、家具などの初期プロダクトから、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像まで300点以上を集め、10代からデザイナーとして歩み始めたコンランが、ウィリアム・モリス提唱のアーツ&クラフツ運動やバウハウスの影響を受けつつ、デザインによって人々の生活や社会を変えていったさまざまな起業やプロジェクトを紹介。
彼のモットーであった「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」にふれながらデザインとは何かを考えます。
また、東京に次ぎ2会場目となる福岡では、福岡市美術館のダイナミックな空間に合わせて、展示を再構築。
SKWATによる単管を使用した会場構成が見ものです。
ぜひ会場で体感ください。

会場風景「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」東京ステーションギャラリー、2024年、Photo:Yasuyuki Takaki
福岡会場の特設ショップは、取り扱いアイテムがさらに充実!
コンランが残した言葉や信条やスケッチ、コンラン自身をモチーフに描き下ろしたイラストなどを取り入れたものや、ザ・コンランショップがこれまでに展開したグラフィックデザインを施したグッズや復刻品など、日々を楽しく豊かな気持ちにするアイテムを特設ショップで販売します。

傘(60cm) ¥4,620

ボトル(左) ¥6,050 ボトル(中央) ¥2,530 マグカップ(右) 各 ¥1,980
【休館日】 毎週月曜日 *ただし、5月5日(月・祝)、5月6日(火・休)は開館し、5月7日(水)は休館
【観覧料】 一般1,800(1,600)円、高大生1,000(800)円、小中生600(400)円
*( )内は前売料金
問合せ先:西日本新聞イベントサービス TEL 092-711-5491(平日9:30~17:30)
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