2025年11月16日(日) 13:30~15:00
福岡県/福岡市(中央区)/福岡市美術館1階 ミュージアムホール
福岡市美術館の設計を手がけた、日本近代建築の巨匠、前川國男(1905~1986)。
若き日に世界的建築家のル・コルビュジエに西欧近代建築を学び、やがて日本を代表する建築家として頭角を現しました。
東京都美術館や東京文化会館、熊本県立美術館、新潟市美術館など、全国各地で美術館や音楽ホールを手がけた公共建築の名手でもあります。
1979年竣工の福岡市美術館も前川が手掛け、赤茶色の磁器質タイル、広々としたエスプラナードやロビー、アーチ状の天井やはつり壁面、照明などを特徴とし、長い間市民に親しまれてきました。
開館から長い年月が経過し、施設の老朽化が進んだため、2019年にリニューアル。前川國男の建築意匠を継承しつつ、大濠公園でくつろぐ方々を館内に誘うアプローチを設けるなどさらに魅力ある美術館へとリニューアルしました。
今回は、前川國男の生誕120年を記念し、前川建築設計事務所 所長・橋本功氏と福岡市美術館総館長・中山喜一朗が、「福岡市美術館に息づく前川イズム」と題し、前川國男の建築思想や福岡市美術館開館時やリニューアルオープン時のエピソードなどをお話しします。
日本近代建築の巨匠、前川國男(1905~1986)。
若き日に世界的建築家のル・コルビュジエに西欧近代建築を学び、やがて日本を代表する建築家として頭角を現す。
岡山県庁舎(1957年)や東京文化会館(1961年)など多くの公共建築のほか、1960年代後半から各地で公立美術館・博物館の設計をしており、福岡市美術館もその一つに数えられる。
<登壇者>
●橋本功(前川建築設計事務所 所長)
1970年(株)前川國男建築設計事務所入所。1994年(株)前川建築設計事務所取締役。2000年代表取締役に就任、現在に至る。
主な担当作品:福岡市美術館、埼玉県立自然の博物館、千葉県東総文化会館など。現存する多くの前川建築の保全・改修に取り組み、その存続に関わり続けている。
●中山喜一朗(福岡市美術館 総館長)
専門分野は日本近世絵画。1981年から福岡市美術館学芸員。古代文明から現代作家、サブカルチャーまで様々な特別展を約30本企画。福岡市博物館学芸課長、美術館運営部長、副館長、館長を経て2020年より現職。
主な著書として『別冊太陽ユーモアあふれる禅のこころ 仙厓』(監修・共著、平凡社、2016年)、『仙厓の〇△□ 無法の禅画を楽しむ法』(弦書房、2003年)など。
問合せ先:福岡市美術館 TEL 092-714-6051
詳細は・・福岡市美術館Webサイトへ